2008年より月毎に器を紹介してきました「器のはなし」。
ご好評いただきましてありがとうございます。
本年もとうあんが手がけました陶芸を紹介させていただきます。
器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。
ご購入いただけます器もございますのでお問い合わせ下さい。
■ 青磁(せいじ)
・天目茶碗
・盃・盃(貫入)
・角皿(正方形)
・角皿(長方形)
絵付けが印象的な商品が多い中で、本年のとうあんだよりでは違った魅力を見ていただこうと様々な器を紹介しています。今月の器は、青磁(せいじ)の器です。
青磁には、貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬のヒビが見られるもの(画像:左)と、滑らかで透明感のある青色のもの(画像:右)があります。
貫入は、土と釉薬の収縮率の差によって作り出される模様です。貫入を出さないようにする為には磁器土を使います。2つの器の高台部分で土の違いがお分かりいただけると思います。
問題です。この模様は何でしょう?
氷の粒のようにも見えますし、細胞のようにも見えます。薄い紙状のものが幾重にもかさなっていて平面なのに奥行きがある不思議な空間を感じませんか?
正解は次の画像をどうぞ!
正解は、氷裂紋(ひょうれつもん)と呼ばれる貫入の模様でした。
一概にひび割れとは思えない、氷が割れたような模様がとても神秘的です。割れ方やその表情によって、蟹爪紋(かいそうもん)、亀甲紋(きっこうもん)などと呼ばれることもあります。
土と釉薬の収縮率の差で貫入が模様になることは上記でも述べましたが、焼き方によって色が異なるのも大きな特徴です。鉄が反応し還元をかけると青くなり(画像:下段)酸化をかけると茶色になり(画像:上段)米色青磁(べいしょくせいじ)とも呼ばれています。
割れた隙間に弁柄や墨を入れると貫入が強調され、またひと味違った風合いが出ます(画像:左上下)。
* この器に関するお問い合せ、ご購入 →こちら