京都の伝統工芸品である京焼・清水焼の特色はさまざまな種類の焼き物をやいていることです。
陶葊でも独自の鮮やかな色絵付けの作品のほかにも、染付・天目・青磁などのさまざまな器を手がけております。とうあんだよりでは、そのさまざまな作品をお紹介いたします。
器を通して、美しい絵付け、職人の手仕事はもちろんのこと、店頭で見ることのできなかった器や、その器にまつわるエピソードと一緒に是非お楽しみいただければと思います。
■ 銘:雲錦図抹茶茶碗
■ 種類:抹茶茶碗
■ 絵付:雲錦(桜・紅葉)
■ サイズ:径 125mm・高 90mm
■ 価格:参考商品(非売品)
抹茶茶碗は、茶道具の中で茶人と客人を繋ぐ重要な役目を担っています。
茶道の“もてなしの心”は作法だけでなく、器をつくるところから始まっているのです。
上記の2枚の画像をご覧ください。
茶人は立てたお茶を、絵付けのある正面を向け客人に出します(上画像)。
客人は絵付けを楽しみ、その正面を避けていただきます。
その時に、茶碗の内側に描かれた「雲錦」が目に入り、もう一度絵付けを楽しんでいただける配慮がなされています(下画像)。
抹茶茶碗は作法の一連の流れを踏まえ描かれているのです。
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*雲錦(うんきん)
雲は「桜」を表し、錦は「紅葉」を表します。四季をつうじて使っていただける絵柄になっています。
琳派の画風を写したものだと言われています。
抹茶茶碗の内側にふれると、段差があるのがわかります。
他の茶碗と違い、抹茶茶碗はお茶を入れる器です。
器の中でお茶がまわるように段差を作ることで底に溜まらず、美味しく召し上がっていただくための配慮がなされています。
抹茶茶碗の縁にふれてみて下さい。
場所によって厚みが違うことがあります。
この器には、口縁の捻り返しに厚みをもたせ丸みを帯びた玉縁(たまぶち)が使用され、飲みやすさを追求し口元にも優しい配慮がなされています。
抹茶茶碗の高台は、指にひっかかりが良くつくられています。
その理由は、茶筅通しで茶碗を清めるときに使用したお湯を捨てる時の為に、器を片手で持ちやすくするための配慮がなされているのです。